ハードとしての確実な家作り : 実践編

31.衛生設備工事

 衛生設備とは、給水(湯)管が水栓などにつながり、水やお湯が空中にでてから、排水口に流れ込むまでの間をつなぐ器具のことをいいます。

            1、大便器 2、小便器 3、洗面流し台 4、浴槽
が、それです。
浴槽をのぞいて、これらはほとんどが陶器製です。
大便器は、洋式便器を使えば、大小兼用になりますが、和式の場合は、大用と小用が必要になります。
和式便器を、途中から一段上げて使う大小兼用の列車型和式便器というのもありますが、これを住宅で使用するには、いささか繊細さにかけます。
やはり列車型は、公衆便所などが適しているにでしょう。

 
洗い落とし式便器

 洋式便所は、最初、洗い落し式としといって、左図のようなが使われました。
これは、排水設備工事のところで述べた、トラップの口を広げただけのものでした。
そのために、封水面が小さくて汚物が水中に直接落下せず、どうしても乾いた陶器面に当たってしまいます。
汚物のかけらがそこに残りやすく、匂いなどの問題がありました。


 その後、封水面が広くなった、サイホン式という便器が普及してきました。
これは、汚物が水面に落下するために衛生面ではよくなりましたが、今度はオツリがくるというオマケが、時として発生します。
排泄時の姿勢として、洋式は和式に比べて断然に楽なために、これからも洋式便器が和式を駆逐していくでしょう。

 便器のメーカーとしてはTOTOやINAが有名で、この二社で市場の過半を占有しています。
ところが二社とも、洋式便器の新製品は次々と開発しますが、和式便器はとんと忘れているようです。
洋式なら、洗面器や浴槽とも色を揃えられますが、和式となると選択の幅はぐっと狭くなってきます。

 洋式便器では、暖房便座と水栓式のお尻洗い器にも、ふれておきましょう。
寒いときに暖かい便座というのは、ほっとします。
とりわけ、柔らかい部分の肌をつけるのですから、冷たいのは嫌なものです。
暖房便座は、日本人らしい繊細な発明だ、と感心します。
これを使用するときは、コンセントが必要です。
水洗式のお尻洗い器は、発売されてまだ日が浅いにもかかわらず、もう定番になりました。
シャワレットという水洗式のお尻洗い器は、新築の家では100パーセント設置されます。
また、お尻洗い器だけを付ける改築工事も盛んです。


 洗い落とし式の便器は、大体50、000円くらいですが、サイホン式だと約100、000円で、それに、暖房便座とお尻洗い器を加えると、200、000円という金額になります。


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「タクミ ホームズ」も参照下さい